海外ドラマの「名探偵ポワロ」は、原作者が”アガサ・クリスティ”で推理小説好きの方には有名なベストセラー作家です。
私自身も”アガサ・クリスティ”のミステリー作品が好きで好んで見ていました。
”アガサ・クリスティ”のミステリー作品、「名探偵ポワロ」の主人公「アルキュール・ポワロ」の事件を解決していく鋭い洞察力から展開されるストーリーに魅了されていくうちに、気が付くと1920年代から1930年代のメンズファッションスタイルに注目するようになっていきました。
「名探偵ポワロ」の特徴的なヴィンテージ ファッション スタイル
ドラマの時代背景は、1920年~1930年代で、第一次世界大戦直後からドラマが進行していきます。
ですので、1920年~1930年代のイギリス、ロンドンでの紳士たちの装いのヴィンテージ ファッションスタイルを研究する際にとても参考になる海外ドラマ作品です。
とても参考になるのは、「アルキュール・ポワロ」のファッションスタイルです。
クラシカルなピークドラペル
最近のファッションスタイルの傾向として、ラペル(ジャケットの襟)幅が狭いことがあげられますが、この時代の「アルキュール・ポワロ」のスタイルは、やや幅の広めのピークドラペルのスリーピーススーツジャケットやコートで、今となっては、クラッシックなスタイルに映って、とても新鮮に感じます。
シューズスパッツ
このシューズスパッツをご存知の方は、結構マニアックな方と思います^^
このスパッツは、冬の防寒用やフォーマルウェアーにも装用される紳士用アクセサリーで1800年頃から登場したといわれていて、フレッドアステア や シャーロックホームズ が愛用した事で有名です。
こんなクラシカルなアイテムを着用していたら、とってもお洒落ですね^^
ラウンドカラーシャツ ロングポイントシャツ
クラシックなスタイルのドレスシャツといえば、ラウンドカラーシャツやロングポイントシャツです。
ラウンドカラーシャツやロングポイントシャツのディティールも襟腰の高さや襟(カラー/collar)の長さなど様々なデザインがありますが、とてもクラシカルな雰囲気を醸し出してくれるアイテムです。
ソフト帽・中折れ帽・フェドーラ・ソフトハット
最近ではソフト帽を被るのが珍しくなって、街中では、中々、ソフト帽を被っている方を見かけることが少なくなってきましたが、クラシカルなソフト帽を被っていると、それだけでもお洒落に見えてしまいます。
海外ドラマ「名探偵ポワロ」の見どころ
作品としては、あの有名なサスペンス作家のアガサ・クリスティーが手掛けたドラマです。
そのスリリングなストーリー展開に面白さを感じて、結局ほとんどすべてのシーズンを鑑賞してしまいました^^
登場人物は、主人公のベルギー出身の名探偵エルキュール・ポワロ、ヘイスティングズ大尉、ミス・レモン、スコットヤード警察のジャップ警部。
そして、ドラマ後半に登場機会が多い推理作家のアリアドニ・オリヴァ夫人、執事のジョージ。
ポワロのよく口にする
「モナミ~」
(フランス語の「Mon Ami」わたしの友、または、わたしの愛する人、という意味)
「ノン!」
(フランス語の「Non」ノー、いいえ、という意味)
と言い切るシーンや
”灰色の脳細胞”というセリフ・・・
などなど、今でも脳裏に浮かんできます。
全シーズンを見終えた時に、印象的だったのが、
第64話「オリエント急行の殺人」と
最終回の第70話「カーテン~ポワロ最後の事件~」
です。
第64話「オリエント急行の殺人」では、犯罪や罪を決して許さない側面を見せていたポワロが、殺人犯に寛容な姿勢を振る舞います。
最終回「カーテン~ポワロ最後の事件~」では、最終回にふさわしいストーリー展開に仕上がっています。
人の犯した罪に容赦のないポワロが、その信念さからとんでもないストーリーになっていて、とても見ごたえのある内容です。
ドラマの後半からは、ヘイスティングズ大尉、ミス・レモン、ジャップ警部は、ほとんど登場せず、その代わりに執事のジョージが登場してきます。
ところが、最終回には、そのジョージも姿を見せません。
一体、どうしてなのでしょうか?
しかし、そこにも意味があったのです。
年老いた名探偵ポワロの人生最後に手掛けた難事件とは?
名探偵と呼ばれたポワロの鋭い観察力や洞察力。
そして、”灰色の脳細胞”から導き出された難事件解決に至るまでの面白さ。
シリーズドラマ前半の難事件に挑みながら、ヘイスティングズ大尉、ミス・レモン、ジャップ警部とのやり取りの絡みの面白さや
ドラマ後半のますますシリアスになっていくストーリーなど、あなたも、きっとはまってしまうでしょう。
是非とも、楽しんでご覧ください。